商品開発ストーリー

「りんご雑貨誕生」の裏側には「トートバッグ誕生秘話」も隠されていたようです。

開発管理部マネージャー 朝烏 知紀さんの場合
Shinzi Katohとの出会い
元々、行楽用品にはデザイン性云々で付加価値を生むという考えがあまりない業界なんですね。
例えば、「紙コップにちょっとデザインを入れようか。デザインを入れる事でいくらかかるの?それはいくらで売れるの?○○円。そう考えると無地で安くした方が数が出るよね。」
というように、非常に保守的な業界なんですね。
そういった意味では、先生との出会いは“実用性を問う行楽用品”から“デザインに付加価値を生み出す雑貨業界”へのパラダイムシフトと言えるのかもしれませんね。
先生との出会いのきっかけですが、元々、当社代表の朝倉が加藤先生の商品を展示会か何かで手に入れてずっと持ってたんです。
それで、ある時「これ可愛いよね」という話になって。
なんとか【楽しくてワクワクするモノを世に送り出せないか】と朝倉をはじめその商品について話をしていたんです。
裏を見ると「Shinzi Katoh」のロゴがあることに気づき早速ネット上で検索しました。
インターネットで検索してみると、愛知県内で、しかも同じ春日井市内にあることがわかって。
「美術館も併設されているみたいだし、近いからいってみよう」という話になったんですね。
朝倉と2人で先生の事務所目指して行くんですけど、なかなか到着できなくて・・・。
そう、道に迷ったんですね。今思えばすごく近いのに・・・(笑)
そこで、初めて、「江戸川物産と申します。実は、・・・」と先生の事務所に電話をし、当社の説明と訪問の趣旨をお話したんです。
突発的な電話だったにも関わらず、快く受け入れてくださって。
その後、何とか到着し、実際に先生の製作実績を見た瞬間は「本当にすごい」の一言。朝倉、そして私も大変感銘を受け、即決で契約書を準備しすぐにお持ちしました。
先生との出会いから、実際の契約まで、一瞬で決まりましたねホント。
「Shinzi Katoh」は、今までに出会ったことのないデザイナー
私もこの業界において、朝倉ほど経験はなかったですが、それまで商品開発部として「デザイン」には常に携わっていたんですね。
パッケージデザインなどは外部に委託する事も多少あったのですが、それまでのデザイナーさんは、デザインを提出して「いくら」という場合がほとんど。
まぁ、それが普通だから仕方ないんですけど、先生の場合は、違うんですね。
“どうしてこのデザインを創ったのか”、“今の市場がどうで、そのデザインを作ることによって何が期待できるか?”という、その時々の市場動向に対するデザインアプローチと、仮説と検証など、ロジック的な部分までしっかりと説明して頂けるんですね。
もちろん僕らもそれを100%鵜呑みにはしないのですが、先生の考えはいつも先をいっているという印象が強いですね。
また、先生は商業デザイナーなので「売れて何ぼ」という理想と現実の現実的な部分を重々理解されています。
そのおかげで私たちは“売れる商品”を生み出す事が出来るんです。
デザイナーであり、私たちにとってのコンサルタントでもある。本当に今までに出会ったことのないタイプのデザイナーだと思います。
Shinzi Katohブランドにおける感慨深い商品達
商品開発STORY第1話で、朝倉の話にもありましたが、やはり「リンゴ雑貨」ですね。
リンゴ雑貨は本当に作るのに時間がかかって。1年ですよ!本当、販売時期何回逃したの?っていうくらい。(笑)
先生から頂いた図面をもとにCADで立体におこすのですが、カタチが全然作れないんですよ、どこのメーカーに持っていっても。
我々は初めてのことだったのでカタチになるまで想像もつかないし、想像できないものを説明できないじゃないですか。(笑)本当、瞑想にふけってましたね。
そんな中、リンゴ雑貨は商品化まで時間を要するという事で、すぐに作れる「トートバック」(布モノ)をやることになったんですね。布モノは、過去に多少かじってはいましたが、1から全て自分たちで作るのは初めてのことだったので、本当にいろいろ勉強になりました。
例えば、”生地”に関して言えば、ハンプ(コットン)でも、糸の太さや編み方が数限りなくあるんですね。糸一本と二本で編んだり、二本ずつで編んだりと。「糸モノは奥が深い」と、この時初めて知りました。
最初は、もっと単純だと思っていたんですけど。(笑)
後にこのトートバックが、江戸川物産のメイン商品になっていくことになるのですが、その時は想像もつきませんでしたね。
この当時は、他社メーカーさんが、数個のデザインやカラーバリエーションのトートバックを“1,000円”でどんどん売っていた時。後発メーカーであるウチが、いかにしてこの市場でお客様の心を掴むか?という所なのですが・・・
我々は、その時に敢えて、他社金額を上回る“1,800円”で打ち出したんです。
後発メーカーである弊社が、他社と同じ王道のスタイルを展開しても差別化できないんですね。きっとお店はウチに対して興味を示さないだろうし。であれば、ウチは他社さんとは違った戦略で販売する必要がありました。
デザインと売り場面積でのインパクト勝負!
30種類のデザインをドーンと同時発売したのがトートバック第1段の戦略でしたね。
色のバリエーションは一切なく、一つひとつのデザインが全部異なる。
また、現在では当たり前ですが、製品の表裏、側面、底面全ての面にデザインが施されているのは、その当時かなり珍しかったと思います。
ネコのデザイン商品であれば、バッグ裏面、そして底面にもネコがいたり。とても可愛いかったですね。
過去にそれにTRYした業者さんはあると思いますが、当然コストもかかりますし、管理も大変なため、皆さんあまりやりたがらないです。あえてその手法を採用し30種類全てで行いましたね。
肝心の売れ行きですが、他社さんが“1,000円”のトートバックをどんどん売っている中で、ウチの“1,800円”のトートバックは、さらに売れていましたね。正直、「カバンってこんなに売れるんだ」と驚きましたよ。
それでも当然30種類もあれば売れるモノ、売れないモノでてきますから、初回ロットのみで終わった商品も中にはあるんです。
前に街でその希少な初回ロットバックを使っている方を見かけた事があったのですが、ひそかに「プレミアなんだよ」と教えてあげたくなりますよね。(笑)
世の中で数百しかないんですから。あのプレミアムカバンをもっている方々は、本当大事に使ってほしいと思います。
現在の仕事
商品開発という部署ではあるのですが、私は、展示会や店舗開発など、「Shinzi Katoh&江戸川物産」を外に向けてPRする事をメインでやっています。商品の開発にも少しは携わっていますが、全体を見る事が多くなってきてますね。
例えば、展示会でブースデザインを加藤先生に任せて、私はいかに予算内でそれを具現化させられるか?というところ・・・ですかね。
少しずつ展示会におけるブースの駒数も増えてきていて、現在では18コマもありますから。主催者さんにもかなり無理を聞いて頂いてますが、そのおかげで先生の世界観を生かした展示会ができているんだと思います。
その他店舗開発の部分や、ディベロッパーの方とお会いし、市場動向を探ることに今注力しています。
実際の商品開発部分でも、現在は【私たちはもちろん先生にとっても新たな取り組みとなる商品企画及び開発】を行っているので、また近々皆さんにいい報告ができると思いますよ。
これからも当社の商品に注目して頂けると嬉しいですね。
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題材に上がったのは、開発管理部 韓 哲さんが試行錯誤しながら台湾の工場と進めていったシャープペンシル&ボールペンの裏側のお話です。

ものづくりは、デザイナーの裏側で開発者たちが頑張ってうごいているのです。
Qシャープペンシル&ボールペンを開発した経緯を教えてください。
当社の扱う多くの商品郡の中でも文具類の商材が少なかったんですね。
メモ帳などは既に販売していたのですが、他の文具類の展開も視野に入れていたんです。
メモとセットでシャープペンシルやボールペンを展開すれば、
Shinzi Katohの世界観をよりユーザーに楽しんでもらえる。
そう考えて商品開発に踏み切ったんです。
言ってみれば簡単な事なんですけど自分にとっては初めての商品 開発projectだったので
大変でした。
今思えば、2006年に江戸川物産の門を叩いて経験も浅い僕にこのprojectを任せてくれた皆さんに
感謝しています。
Qシャープペンシルやボールペンの開発において苦労した点を聞かせてください。
全部です。どれから話しましょう。あげていけばきりがないですけど(笑)
まずはデザインですかね。
シャープペンシル&ボールペン各20種類のデザインですね。
全て色やデザインが違うんです。
始めは加藤先生の方向性をうまく汲み取ることができなくて・・・
僕がかわいいと思ったモノでも先生からしてみれば、全然ダメだったりと。
ペン本体の色とのカラーバランスを考慮した上でのデザインは非常に時間がかかりました。
最初は加藤先生に話をもちかけ、商品のサンプルを中国や台湾等海外企業様4、5社から取り寄せました。
ただ、その当時の僕の目からするとどれもそれほど変わらないんですね。(笑)
品質、印刷のクオリティ、もちろんコストを重点的に見るんですけど、
やはりやってみなければ分からないですからね。
工場の選定も時間がかかりました。
色々な方からの情報収集、それから自分でもネットや様々な文献で調べていくうちに
台湾での製造が一番適していると判断し工場を決めました。
それから、私たちが最もこだわった部分でもある印刷ですね。
Shinzi Katohのデザインは独特の色使いが特徴なのですが、
ペン本体にはプラスチック部分とグリップのゴム部分があるんです。
プラスチック部分とグリップ部分の色は基本的には同じ色にしたのですが、色によって
はそれがうまく印刷されないものがあったんです。
先生と頭を悩ましたあげく、スケルトン素材にしたりデザイン面でカバーできるよう
工夫をこらしました。なんせ20種類もありますからね…
それぞれの商品の世界観を壊さないように全体的なカラーバランスなども考慮しました。
工場との交渉は言葉も違えば感覚も違いますし、
毎回直接会って打ち合わせができる訳ではなかったので、
一つひとつに時間を要しましたね。
本当に何回も何回もやり直しで・・・担当の方には頭があがりません。(笑)
ボールペンに関して言えばこの先端部分に注目してほしいです!
これおもしろいんですよ。ご存知の方も多いかもしれませんが
ボールペンは先端部分に「球」がついていて、これが回転することで文字が書けるんです。
日本で出回っているボールペンの先端の「球」は0.7mmで
アジア圏は0.8mm、欧米だと1.0mmというのが一般的なんですね。
日本語は画数が多く、なるべく細いものを使うことで字がキレイに見える、
ということからなのですが、逆に欧米ではローマ字を走り書きで書くことが多い為 、
太い1.0mmの方が見やすいと言うことなんです。
そんなことも1から学びながら日々奮闘していましたよ…
そして、ペン上部のキャップ部分。
普通シャープペンシルやボールペンのキャップ部分は「パカッ」と取れるタイプが
多いですよね。じつはこの部分、「ねじ式」になっているんです。
私自身、このキャップを無くしてしまうことが多く、ペンが不格好な形に
なるケースが多かったのですが、皆さんはどうでしょうか。思い当たる節はあるはず
です。このキャップが無くなるとなぜか使う気が薄れるというか・・・(笑)
この「ねじ式」であれば、安易に紛失することはないですし、
小さいお子さんが誤って口に入れてしまう心配も少なくなります。
細かい部分だからこそこだわりを持って創りましたね。

そして、シャープペンシル。
0.5mmという規格は一般的に日本で使われているサイズですね。
これに関して言えば、
シャープペンシルの芯を少し出して少しでも垂直に力を加えると芯がひっこんでしまうこと
皆さんも一度は経験ありませんか?
私はこれが嫌だったんです。
それは使う側にとって非常にストレスになりますからね。特に忙しい時なんか。
この部分も微調整が大変でした。
でも、これら商品が納品される時は本当感無量でしたよ。
コンテナから降ろす作業も全然苦にならないです。
普段は大変なのですが・・・(笑)
私の子供みたいなモノですからね。
このペン達を使ってくださっている方を見た時は、
努力が報われたようで何者にも変えがたい喜びがありますよ。
Q今後の展開について聞かせてください。
今はボトルやポーチ、バッグ類、収納ボックスなどを手がけていますが、
今後は家具やインテリアにも参入できたら面白いのではないかと考えています。
それから、当社の商品は手頃な価格の商品が多いのですが、
全体的に「高級化」を図っていければとも考えています。
現在、工場探しに行っていますが、今回のシャープペンシル、ボールペンの
派生品(高級版)も作り出していければと思っています。
今までもこれからも私たちのスタイルは変わりませんが、純粋に皆さんに喜んでもらえる。
私たちの苦労が笑顔となってみなさんのもとに届けばどんな商品でも創ってみたいですね。
そんな「心ある商品」を今後も手がけていきたいです!
有難うございました。
開発管理部 韓 哲さんの開発秘話はみなさんに響いたでしょうか?
何気なく目の前にある小さな小物にも、こんなに深いストーリーがあったんですね…
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